2016年5月5日木曜日

熊本地震−1 2016.4.15

前震の翌日に発生研HPに掲載したものです。この時はさらに大きい本震が来るとは予想もしていませんでした。
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昨夜4/14  21:00過ぎ、熊本で震度7の大きな地震が発生しました。経験したことのないものすごい揺れ方で、研究室の机の下でしばらく凌いだ後、外に避難しました。昨夜から本日にかけて100回を越す余震が続いており、不安な一夜を過ごしました。今のところ発生研関係者にけが人は確認されておらず、火事・停電・断水も発生せず、不幸中の幸いというところです。しかしFACS、質量分析器、顕微鏡、ワークステーション、CO2 インキュベーター、といった高額機器に大きな被害が出ており、特に高層階の被害が甚大です。

発生研の皆様、まずはご自分とご家族の安全を最優先ください。発生研の復旧の際には、原状の写真を撮っておいてください。くれぐれも安全第一で、無理をなされないようにお願いします。2次火災を防ぐために、安全が確認されるまでガスは使用しないでください。また余計な電源は切ってください。特にこの1週間内は大きな余震の可能性があります。落下したものを戻す際には、転落防止策を講じてください。

全国の皆様、ご心配のメールをいただきありがとうございます。個別にお返事できないかもしませんが、ご理解いただけるとありがたいです。幸い、皆無事で、気力も充実しており、全力で復旧作業を進めているところです。サイエンスの遅れを最小限にとどめて、熊本から世界に発信を続けていく所存です。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

2016年4月15日
熊本大学発生医学研究所 所長
西中村 隆一

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