自分のキャリアを形成する上で、孤独を恐れないことは大切です。前の人が歩いた道を歩いている間は安心感がありますが、そこから外れると先は見えないし、砂漠を歩いているような感じになることがあります。例えば医者であれば医局に属している間はルートがある程度みえますが、そこから外れるとどうなるのかわからない。研究者として、学位をとって留学してPIを目指すというルートから外れると、これまたどうなるかわからない。でもそれは決してドロップアウト(脱落)ではない。自分が最初にいたところが最も重要な分野だと思いがちですが、広い目で見るとそうではありません。孤独に耐えて歩いていれば必ず別の道に行き当たるし、そこにはそれぞれにプロがいます。自分が砂漠を横切って歩んだ道を次の人が歩くとき、あなたは先駆者としてその独自性を評価されます。だから他人とは違った生き方をしてください(あるいは、せめてここだけは自分のオリジナルだといえる点をつくってください)。これを実行するには相当な実力が必要で、それがない人がやると、失敗して批判されるだけです。実力をつけて、孤独を恐れずに他人とは違う砂漠を歩いてください。そして10年後に振り返ったら、自分の後ろに道ができているといいですね。
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